見知らぬ土地のスーパーマーケットに行くのって楽しいですよね?
私は旅行する時は(今は時期的に行けませんが)、時間があればその地域のスーパーマーケットに必ず立ち寄ります。
もちろんスペインのスーパーマーケット巡りも楽しい!
ローカルの人が普段どんなものを買っているのかが垣間見えるので、最早立派な観光資源です。
日本では見ない商品、品揃え、機械化されていない店員、よくわからない商品…そこにいるだけで刺激や発見があります。
そうやって日本と外国のスーパーマーケットを比べると、色々なことに気が付きます。
今回の記事ではスペインのスーパーマーケットで気づいたことを紹介します。
スペインのスーパーマーケットで気づいたことや日本との違い
「スペインの」と書いてはいますが、スペインだけではなく、欧米各国に共通して当てはまる部分が多々あると思います。
グルテンフリー
日本で近年よく聞くようになった言葉です。
グルテンは小麦粉からできるタンパク質のこと。要は小麦粉が入っていない食べ物が、グルテンフリーです。
スペインでグルテンフリーの商品には、SIN GULTENと目立って表記されています。
日本では「カロリーゼロ」「糖類不使用」とかならよく見かけますが、グルテンフリーの表記を前面に出す商品ってまだあまり見かけません。
そもそもそういう商品が少ないのか、私が普段見逃していたのかもしれませんが。
スペインではグルテンフリーならグルテンフリーと分かりやすく必ず表記しているのではないかと思います。
アレルギーの人もいるので、こういう分かりやすい表記はいいなと思いました。
生オレンジジュース
中型以上のスーパーには結構あります。
生オレンジジュースをその場で作る機械です!
好きな大きさの容器を選び、キャップを開け、レバーを回して出てくるジュースを入れるだけ。簡単にできます。
明らかに市販のオレンジジュースよりおいしいです。
スペインに来たら絶対やりたくなると思います。
ちなみに、使っているのはスペイン産ではなく南米産のオレンジだと思います。
バラ売りがなかったら、勝手に6本セットをバラせばいい。
こちらビール売り場です。
缶が白いビニールのようなもので固定されており6本くらいのセットになっています。
値札はバラ売りの価格。でも6本でセットになっており、バラで売っていない。はて?
と思うかもしれませんが、大丈夫です。
この写真にも、ビニールがでろ~んとなって、合体が外れているものがちらほらあります。
そう。自分でバラ売りの状態を作ればいいのです。
自分で缶をビニールから外し、自分が買いたい本数を勝手に取り出しましょう。
もちろんセットのままレジに持っていくのもアリです。
牛乳が常温保存
牛乳は冷蔵庫にいれないと腐るのでは???
日本でしか生活をしたことのない人にとっては、かなり違和感がある光景です。
でもスペイン以外の国でも、こういう賞味期限が長い常温保存の牛乳は普通に売られていたりします。
もちろん冷蔵で販売されている低温保存の牛乳もあります。
ちなみに、この6本入り牛乳の箱も勝手に破壊して1本取り出せるパターンです。もちろん箱ごとレジに持って行ってもOK。
日本でも常温保存の牛乳は探せば結構あるみたいです。
総菜がない
今から帰って家で料理するのは面倒くさい。でも外食をする気分でもない。
こんな時ありますよね?そういう時は、
スーパーで弁当か総菜を買って帰ろう!今なら半額になってるかも!
と考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、この考えはスペインではなかなか通じません。
スペインでは弁当や総菜を売っているスーパーマーケットは少ないのです。
ただ、完全に無いわけではありません。
大き目のスーパーマーケットなら、パンコーナーが広く色々な種類があるので、総菜パンを買って帰れます。
それからMERCADONAやCarrefourには寿司コーナーもあります。(全くそそられないので私は買ったことありません。多分まずくはないと思います。)
そして近年は総菜を買えるスーパーマーケットが徐々に増えています。
Dia & Goは街中にあるスーパーマーケット。サンドイッチやパックに入った総菜、サラダが豊富にあり、コンビニ的な感覚で利用できます。
https://www.dia.es/compra-online/dia-go
MERCADONAにはLISTO PARA COMERという総菜コーナーが一部店舗で導入されています。量を選べる総菜、自分でトッピングを選べるピザ、4ユーロで具材を選べるサラダなど、かなり充実しています。
私はパエリアを食べたことがありますが美味しかったです!
Carrefourにも総菜コーナーがあり、近年は「中食」に対応しているスーパーマーケットも増えてきたスペインです。
詰め替えという概念がない
ハンドソープ。よく見ると、日本とは少し景色が違います。
プラスチック容器入りのものしかない。詰め替えパックがないのです。
無くなったらまた容器を買う。そうすると次は違う種類を試してみようかなと思うかもしれませんが、ごみが増えますよね。
ハンドソープだけでなく、シャンプーやボディソープも詰め替えが売られていません。
詰め替え品が全くないわけではありません。先日La Plaza de DIAにてハンドソープの詰め替えパックを発見。
ただ、詰め替えパックだからといって安いわけではないのです。そしてこれは実際売れ残っている写真です。
これならボトル買っちゃう気持ちも分かります…
パンがおいしい
中型以上のスーパーマーケットでは各店舗でパンを作っていたりします。
そしてそのスーパーで買うごく普通のパンがおいしい!
日本のパンより断然おいしく、そして圧倒的に安い。
そこは米文化の日本と比較しても意味がないのですが、日本だと1本200円くらいするバゲットが50円くらいです。
日本にいるときはパンをあまり食べませんでしたが、こっちに来てから消費量が増えました。
店員と必ず話す
日本ではレジを通すとき、お客さんが何もしゃべらないことも多々あります。なかなかの殺風景です。
スペインではレジで自分の番が来ると店員さんが「Hola!」こちらも「Hola!」と挨拶します。
会計が終わると「Gracias」。
むしろ何もしゃべらないお客さんがいると違和感がすごいです。
ちなみにALDIとMERCADONAの店員さんはかなりいい感じです。サービス業らしい対応をする店員が多い印象です。
DIAとLiDLの店員さんは日本人の感覚からすると、適当に見えます。ですが失礼ではありません。
会計が難関すぎる
レジを通した後に商品を詰める専用の台がありません。
写真のように、レジと袋詰めの場所が一続きとなり一体化しています。
これが結構大変。
商品のスキャンが全て終わるのを待たずに、スキャンされた商品は素早く袋に詰めていきます。
もはや詰める順番を考えている余裕はありません。
私は下に入れたい商品を先に決めておき、それを先に店員さんがスキャンできるような順番で商品を出していきます。
そして詰めている途中で合計金額が出て、支払い。
でもまだ袋詰めは終わっていない!次の人が控えている!早く詰めなきゃ!
急がないといけないので私はこのシステム、嫌いです笑
ゆっくり袋詰めしても特に何か言われたりはしませんが、店員さんも次の人のスキャンをすぐに始めてしまうので、急がざるを得ない状況です。
こう考えると、日本のレジのシステムは最高です。
お客さんは会計の後でゆっくり袋詰めができます。
店員の作業量は変わらない上に次の人を待つ必要もないので、明らかに効率がいいですね。
最後に
最初は刺激や違和感のある場所でも、何回も行くことですっかり慣れてしまいます。
今はレジの袋詰めも難なくできるようになりました。
スーパーマーケットはだれもが利用する場所。だから「その国の常識」が詰まっています。
だからこそ異国のスーパーマーケットは、自分が自国で蓄えてきた常識が覆される場所ので面白いのかなと思います。
日本に戻ったら常温の牛乳がないことや、大量の手作り総菜や弁当、まったく急がなくていいレジが逆に新鮮に思えることでしょう。
お読みいただきありがとうございました!
コメント