外国から日本へ到着した人が成田空港でPCR検査を受けた後、すぐに自宅などの待機場所へ向かわない場合は、「検疫所が指定した施設」へ移動し、約2泊過ごします。
その「検疫所が指定する施設」に宿泊したので、今回はその模様の話です。
7月29日から検査方法が変わったことで、空港での待機時間も短縮され、今後この施設待機はなくなるかもしれませんが、8月の時点ではまだ利用されているようです。
↓スペインから成田空港までの道のり、空港のPCR検査や移動するまでの待機場所に関してはこちら↓
帰国から14日間は公共交通機関を使うことが禁じられているので、基本的には帰国者の取る行動は3パターンです。
- 家族や友人に自家用車で空港に向かいに来てもらう。
- 14日間は成田市のホテルに宿泊し、その後公共交通機関で帰宅。
- レンタカーで帰る。
この中で、2と3を選択する人は、基本的に検査結果が出るまで指定された施設に宿泊することになります。(基本的に2泊ですが、1日だけ宿泊して帰宅するというパターンなどもあります。)
※リンク切れています。
空港から施設へ移動
空港の待機場所から施設への移動手段はバスです。
待機場所から職員に連れられ5分ほど歩き、用意されたバスの中に乗り込みます。
バスの中はこんな感じ。
窓や座席がビニールシートで覆われ、殺伐とした雰囲気です。
もちろん車内では無言です。
10分ほどで施設に到着します。
検疫所が指定した施設とは
検疫所が指定した施設とは、ホテル東横INN成田空港本館です。
ウェブサイトでもこちらが待機施設であることが公表されています。
楽天トラベルで東横イン成田空港本館を見てみると、一応プランなどは表示されますが、全日程×となっており、実質利用不可能です。
隣接している東横イン成田空港新館は通常営業でした。
※時期によっては新館も待機施設として使われる可能性もあります。
私が到着したのは夜だったので、到着してすぐに入り口で夕食を受け取りました。
部屋、つまり上階への移動は必ずエレベーターを使い、もちろん定員は1人です。
前の人が部屋に入り終わるまで次の人は1階で待機します。
エレベーターもボタンはスタッフが押し、各階にスタッフが待機し、無駄がないように導線が組まれ、1直線で部屋に向かうことになります。
部屋に入ると、退所するまで基本的にここから1歩も外に出られません。
ホテル生活
というわけで2泊のホテル生活がスタートです。
お部屋はこんな感じです。
ベッドが2つあります。
私は片方しか使っていませんが、おそらくもう1つのベッドもシーツなどを全て交換するのでしょう。
そう考えると、なかなか大変だと思います。
入所者の皆様へ
テーブルには「必ずお読みください」と書かれた10枚ほどの紙がありました。
全ての用紙に目を通します。
その中には手洗いの手順や、エコノミークラス症候群予防の体操について記載したものまでありました。
大まかな内容は以下の通りです。
- 生活や健康に関しての困りごとは部屋の電話を使い、内線で事務局に連絡。
- 電話は基本的に8時から20時まで。緊急時はいつ電話してもOK。
- 居室にとどまるのが原則。コンビニ利用や喫煙の外出もナシ。
- 食事の食べ残しは廃棄して。
- 食事の弁当がらはごみ袋に入れて部屋の外に出す。分別してね。
- 電話(外線)、冷蔵庫の利用は遠慮して。
- 禁煙・禁酒
- 検査結果は個別にお知らせ。基本的には帰国日の翌々日の早朝に通知。
- 日本に到着した日の翌々日の午前8時30分以降、11時30分までには退所。
- 家族が迎えに来る等で、待機場所への移動手段がすでに確保できている場合は、結果判明前に退所可能。必ず事務所に知らせること。
- 待機場所確保が難しい人は、ホテル東横イン羽田空港第1を紹介可能。
- 待機場所及び待機場所までの移動手段についてのアンケートを入居翌日12時までに扉の外側にマグネットで貼っておくこと。
- 成田空港直行バス、成田空港周辺の主要ホテル行きバス、成田空港周辺の主要ホテル行きバス、羽田空港及び羽田空港周辺の主要ホテル行きバスの4つの組に分かれ、順次アナウンスで退所。
食事の内容やルールは次のページ!
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