世界各地で猛威を振るっている新型コロナウイルスに関して、スペインの6月の状況をまとめました。
日付のリンクをクリックすると、スペイン公衆衛生情報ツイッターのリンク(Salud Pública / @SaludPublicaEs)に飛び、その日までの感染者数が確認できます。スペイン保健省(Ministerio de Sanidad / @sanidadgob)の公式データを使用しています。
※感染者数、感染者増加数などの数字は、その日の何時のデータをするかにより、各メディアで少しずつ数字が違うことがあります。
文面はスペイン大使館からの情報を中心に掲載しています。
↓スペインの現時点の状況はこちらから確認できます。↓
※現在は週ごとの集計を掲載しており、ページのデザインも以前に比べて見にくくなった気がします。
https://covid19.isciii.es/
CASOS TOTALES→現在までトータルの感染者確認数
Casos últimas 24h→24時間以内に感染した人数=その日の感染者数
Recuperados→回復した人数
Fallecidos→死亡者数
↓1月~3月の状況はこちら↓
↓4月の状況はこちら↓
↓5月の状況はこちら↓
目次
6月のスペイン
感染者数:240.326
死亡者数:27.128
3月14日にスペイン政府が宣言し、5度の延長を経て6月7日0時まで継続予定であった警戒事態を更に延長し、6月21日0時まで継続することが下院議会で承認。なお、サンチェス首相は今次延長が最後となる旨を言及。
なんとなくこのころから警戒自体が終わりそうな雰囲気がありました。
感染者数:240.978
死亡者数:27.134
6月5日、イジャ保健大臣は記者会見を行い、週明けの6月8日(月)からのスペイン国内各地域のフェーズの移行について発表。
【フェーズ2】マドリード州,カタルーニャ州(タラゴナ県全土及びリェイダ県の一部を除く)、カスティージャ・イ・レオン州、カスティージャ・ラ・マンチャ州(クエンカ県及びグアダラハラ県を除く)、バレンシア州、セウタ自治都市
【フェーズ3】スペイン全土(フェーズ2の地域を除く)
感染者数:242.280
死亡者数:27.136
6月10日(水)、警戒事態宣言終了後に適用される衛生措置に関する政令法が官報に掲載。公共スペース等でのマスクの使用が引き続き義務となっており、違反の場合には100ユーロ以下の罰金が科されます。
本政令法の効力は、政府が科学的根拠に基づき新型コロナウイルスによる衛生上の危機の状況の終了を宣言するまで継続。
結論から言うと、警戒事態解除後にマスク付けないで外を歩いている人はそこそこいます。
マスクを着けているだけで鼻が完全に出ている人もそこそこいます。
マスクをペタペタ触る人もそこそこいます。
何のためのマスクか考えてくれ~。
感染者数:243.209
死亡者数:27.136
6月12日、イジャ保健大臣は記者会見を行い、週明けの6月15日(月)からのスペイン国内各地域のフェーズの移行について発表。またガリシア州は、6月15日からフェーズ3を終了した「新たな日常」に入ることについても発表。
【フェーズ2】マドリード州,カタルーニャ州(バルセロナ大都市圏、リェイダ県の一部のみ)、カスティージャ・イ・レオン州(サラマンカ県、アビラ県、セゴビア県、ソリア県のみ)
【フェーズ3】スペイン全土(フェーズ2の地域及びフェーズ3終了地域を除く)
【フェーズ3終了】ガリシア州
6月18日(木)
感染者数:
死亡者数:
これまでフェーズ2であったカタルーニャ州のバルセロナ大都市圏及びリェイダ県の一部が、同日からフェーズ3に移行する旨の保健省令が官報に掲載されました。これにより、カタルーニャ州全土がフェーズ3となります。
【フェーズ2】マドリード州、カスティージャ・イ・レオン州(サラマンカ県、アビラ県、セゴビア県、ソリア県のみ)
【フェーズ3】スペイン全土(フェーズ2の地域及びフェーズ3終了地域を除く)
【フェーズ3終了】ガリシア州
感染者数:245.575
死亡者数:28.315
警戒事態宣言は6月21日0時をもって解除され、これによりスペイン全土が「新たな日常」に入り、同宣言下の各種規制が終了する見込み。各州が独自の措置を定める見込み。
バスク州、カンタブリア州及びカタルーニャ州がフェーズ3を終了し、「新たな日常」に入りました。
【フェーズ2】マドリード州、カスティージャ・イ・レオン州(サラマンカ県、アビラ県、セゴビア県、ソリア県のみ)
【フェーズ3】スペイン全土(フェーズ2の地域及びフェーズ3終了地域を除く)
【フェーズ3終了】ガリシア州、バスク州、カンタブリア州、カタルーニャ州
(6月21日0時まで)
感染者数:246.272
死亡者数:28.323
警戒事態宣言は6月21日0時をもって解除され、スペイン国内の移動制限は撤廃されましたが、EU・シェンゲン域内外からの入国制限については一部継続されることとなっております。なお、外国からの入国に際しての14日間の隔離措置は、警戒事態宣言の解除をもって終了しました。
(1)EU・シェンゲン域内からの入国
ポルトガルからの入国を除き、EU・シェンゲン域内国からの入国制限は6月26日0時をもって撤廃されました。ポルトガルからの入国制限は、6月30日24時まで継続されます。
入国に際しては、(1)書面による申告、(2)サーモグラフィーカメラによる体温チェック,(3)目視によるチェックが行われ、どれか1つに問題があり得るとされる場合は医師のチェックを受ける必要があるとのことですのでご注意ください。
(2)EU・シェンゲン域外からの入国
これまでの入国制限が6月30日24時まで維持され、7月1日以降は入国を認める国のリストを定めて段階的に入国制限が緩和される見込みです。現時点で、日本からの入国がどの時点で認められるかは決定されておりません。
※日本は7月4日から解除となりました。
マドリード州、カスティージャ・イ・レオン州はフェーズ3をすっ飛ばして警戒事態が解除となりました。
いや、これじゃあなんのためのフェーズ設定だったのか笑。6月21日に全国解除しなければならない理由が何かあったのでしょうか?
7月から観光客を受け入れするために早めたのでしょうか?
スペインにしては(←失礼)フェーズごとにお店のキャパシティーや細かい数値を区切っていましたが、最後は結局うやむやに警戒事態が終わった印象です。
最後に
1か月で新規感染者確認数9.300人ほど、死亡者数230人ほど。
3月からはずいぶん減って違う世界のようです。
ここから注視するのは第2派の発生です。
警戒事態解除後の感染者数は1日400人前後を推移しているので、外面は変わっても、数字は警戒事態中と変わりません。
なんか嫌な予感します。
お読みいただきありがとうございました!
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