ユーロ2020 スペイン代表の戦いを振り返る

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2021年に開催のサッカーヨーロッパ選手権、ユーロ2020が終了しました。

優勝はイタリア。前評判通りの強さを本大会でも発揮し、順当に優勝した印象です。34戦無敗は強すぎるとしか言えません。

La Roja = スペイン代表はベスト4。

準決勝でイタリアにPK戦の末敗れました。

スペインの前評判は決して高くありませんでしたが、何だかんだで勝ち上がり、ベスト4は望外の結果と言えるでしょう。

そんなユーロ2020のスペイン代表を振り返ってみたいと思います。

目次

論争を引き起こしたメンバー選考

登録選手は24人です。

EURO2020 スペイン代表登録選手

GK
ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・U / イングランド)
ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)
ロベルト・サンチェス(ブライトン / イングランド)

DF
ホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)
ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
パウ・トーレス(ビジャレアル)
アイメリク・ラポルテ(マンチェスター・C / イングランド)
エリック・ガルシア(マンチェスター・C / イングランド)
ディエゴ・ジョレンテ(リーズ / イングランド)
セサル・アスピリクエタ(チェルシー / イングランド)

MF
マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)
セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)
ロドリ(マンチェスター・C / イングランド)
ペドリ(バルセロナ)
チアゴ・アルカンタラ(リヴァプール / イングランド)
コケ(アトレティコ・マドリード)
ファビアン・ルイス(ナポリ / イタリア)

FW
ダニ・オルモ(ライプツィヒ / ドイツ)
ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
ジェラール・モレノ(ビジャレアル)
アルバロ・モラタ(ユヴェントス / イタリア)
フェラン・トーレス(マンチェスター・C / イングランド)
アダマ・トラオレ(ウルヴァーハンプトン / イングランド)
パブロ・サラビア(パリ・サンジェルマン / フランス)

監督
ルイス・エンリケ

所属クラブの内訳はスペイン:10人、イングランド:10人、イタリア:2人、ドイツ:1人、フランス:1人。

イングランドのクラブ所属選手が多いと見るべきか、スペインのクラブ所属選手が少ないと見るべきか。

注目すべき点は大きく2つあります。

レアル・マドリー所属の選手不在

何といっても、レアル・マドリー所属の選手が1人も選ばれていないことが最大のトピックです。

主要大会でマドリーの選手がいないのは史上初だそうです。

選出候補だったマドリーの選手はセルヒオ・ラモス、ナチョ、カルバハル、ルーカス・バスケス、イスコ、アセンシオ。(ダニ・セバージョスは現マドリーですが昨シーズンはアーセナル所属。)

全員選外でした。

カルバハル、バスケスは怪我・コンディション不良なので分かります。

ラモスは2021年は怪我の影響でほとんど試合に出れておらず、コンディションを疑問視されての落選。

35歳という年齢もあり、ラモスの後継者を育てていかなければならないスペインは、遅かれ早かれ彼抜きで戦う時が来ます。

今大会がその時だとルイス・エンリケは判断したのかもしれません。

イスコとアセンシオに関しては、今シーズンの出来では選ばれないのも納得です。

ラポルテの選出

DFにはマンチェスター・シティのアイメリク・ラポルテが選ばれました。

今までラポルテはアンダー世代のフランス代表としてプレーしていましたが、A代表としてのプレー経験がありませんでした(これは意外でした。)。

2021年5月13日にスペイン国籍を取得。

曽祖父母がバスク地方の出身で、ラポルテ自身もアスレティック・ビルバオなど、フランスではなくスペインでプロキャリアを送ってきました。

余談ですが、彼はラポルテと呼ばれたり、ラポルトと呼ばれたりします。

「Aymeric Laporte」はスペイン語ではラポルテと読み、フランス語ではラポルトと読みます。

現在スペイン代表ということを踏まえると、私はラポルテと呼ぼうと思います。

個人的に選ばれてほしかった選手

個人的な意見になりますが、選ばれてほしかった選手が2人います。

ナチョ

ナチョが選ばれなかったことは本当にびっくりでした。

センターバックとして選出されたラポルテ、エリック・ガルシア、パウ・トーレス、ディエゴ・ジョレンテの4名と比べて、明らかに守備者としてのレベルが上だと思うからです。

球出しの技術は彼らに劣るかもしれません。ルイス・エンリケが好むタイプではないかもしれません。

しかしDFの本業である「守備」を考えると、ナチョほど頼りになるスペイン人は他にいません。

実際スペイン代表は相手のフォワードに力負けし、ナチョがいれば…と思うシーンが散見されました。

結果論になりますが、ディエゴ・ジョレンテが1度もプレー機会を得られなかったことからも、よりナチョの選外が疑問に思えます。

イアゴ・アスパス

2020-2021シーズンはリーガでゴール、アシストどちらも二ケタに達しており、所属クラブのセルタでは正真正銘のエースです。

スペースを自ら使う動き、スペースを作って味方に使わせる能力に長けている彼は、ポゼッションを志向するスペインにとっては助けになる存在だと思います。

それよりも単純に、彼の得点力をもっと評価してほしいのは私だけでしょうか?

ルイス・エンリケは、モラタとモレノがいれば十分と見たのかもしれません。

ユーロ2020の視聴

ユーロ2020はテレビの地上波で放送はありませんでした。

例えばユーロ2004はTBSが何試合か放送していましたが、今後はもう地上波でのユーロの放送はないと思います。

日本ではWOWOWがユーロ2020を全試合独占放送しました。

WOWOWは加入者であれば、テレビ契約の有無にかかわらずオンラインで見ることが可能です。

https://www.wowow.co.jp/wod/

もうユーロ2020は閉幕しましたが、2021年12月31日まで、全試合を見逃し配信しているので、今からでも十分好きなチームの試合をじっくり楽しめます。

気になるシーンは巻き戻しも可能ですし、生活リズムや時間を気にせず見ることができます。

生放送で試合を見るのは興奮度の高さと引き換えに、寝不足や生活リズムの乱れが待っていますからね…。

WOWOWは初月は無料で、翌月から月額2530円の請求が始まります。

そんな私もこれを書きながら試合をもう一度見たりしています。

グループリーグ

最終的には何とか突破したグループリーグの3試合を振り返っていきます。

今大会はヨーロッパ11会場が開催場所となりホーム・アウェイや移動距離が国によって全く異なるため、かなり不公平感があります。

スペイン代表はグループリーグ3試合全て、セビージャのエスタディオ・オリンピコ・デ・ラ・カルトゥーハ(Estadio Olímpico de la Cartuja)で戦いました。

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この記事を書いた人

2019~2020年、スペインにワーキングホリデービザを使って滞在していましたが色々あって早めに帰国。
スペインの音楽や文化などを日本語で情報発信しようと思います。

おいしいラーメンを食べたい。

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