YAWNERSの2ndアルバム『DUPLO』が2022年5月6日に発売されました!
1stに引き続き、期待を裏切らない出来で、素晴らしいアルバムです。
私はLPレコードを買いました。
赤がまぶしい!
今回はYAWNERSと、新作の『DUPLO』について書きたいと思います。
YAWNERSのことを知らない人も、好きで既に聴いているという人も、ぜひお読みください。新たな発見があるかもしれません。
YAWNERS
まず、このYAWNERSというバンドについて。
スペインの首都、マドリードを拠点として活動しています。
ボーカル・ギターのElena Nietoが中心人物です。出身はサラマンカ。
その他のメンバーは入れ替わっています。
以前はOliver Pahinoと、次にMartín Muñozとの2ピースバンドで編成されていました。
現在はベースのTomás Rey、ドラマーのTeresa Iñestaとの3ピースです。
TomásはORDESA、MONTEPERDIDOというグループのメンバーでもあります。この2つで彼はギターを弾いています。
TeresaはAIKO EL GRUPOというバンドでヴォーカル・ギター、REPIONというデュオでドラムと、マルチで活動しています。
サポートメンバーは他のグループでも活動しており、別の楽器やパートを担当していますが、Elenaは実はドラムも叩けます。
以前はESTROGENUINASというバンドでドラムを担当していました。
最近ではバルセロナのRojuuという超人気アーティストのドラマーとしてツアーに同行しています。
ということで、実はYAWNERSはメンバー全員が兼業かつマルチプレイヤーなのです。
読み方
YAWNERSの読み方は「ヨーナーズ」です。
“YAWNERS”という言葉自体は英語なので、正しい発音だと日本語では「ヨーナーズ」となります。
ただし、スペイン人は「ヤウネルズ」と読みます。
スペイン語はローマ字のように発音するので、このような発音になります。
ASIAN KUNG-FU GENARATIONを「アジアン~」と読むか「エイジャン~」と読むか。
oasisを「オアシス」と読むか「オウェイシス」と読むか。みたいな感じでしょうか。
英語読みか、スペイン語読みかという違いでどちらも正しいので、好きな方で読むのがいいと思います。
音楽
ジャンルとしてはインディロックとよく言われます。
パワーポップ、オルタナティブロック、メロディックパンク、グランジなど、90年代のバンドからの多大な影響が感じられます。
ギター、ベース、ドラムの王道編成で、ソリッドなバンドサウンドが最高です。
2015年に初の公式音源、ミニアルバム『DIZZY』を発表。
全て英語詩です。以下のリンクから試聴可能です。
https://yawners.bandcamp.com/album/dizzy
2019年にファーストフルアルバム『JUST CALM DOWN』をLa Castanyaから発表。
以下のリンクから試聴可能です。
https://yawners.bandcamp.com/album/just-calm-down
JUST CALM DOWNは日本のinpartmaintというレーベルからボーナストラック付きの国内盤も発売されました。
タワーレコードのタワレコメンにも選ばれ、日本でも存在を知る人がかなり増えました。
以下のリンクから購入も可能です。
https://tower.jp/item/5014216/Just-Calm-Down
アルバムの10曲中9曲が英語詩で、1曲だけ歌詞がスペイン語です。
そして2022年に待望の2ndアルバム『DUPLO』をリリースしました。
DUPLO
『DUPLO』は2022年5月6日に発売されました。
スペイン本国だけでなく、イギリス、アメリカ、そして日本の各レーベルから販売されています。
各国で限定盤のレコードが出ていますので紹介します。
スペインでは赤、青、緑、黄の4色で、Montgríから発売。
イギリスではBlue, Purple & Pink Starburstと紫の2種で、Big Scary Monstersから発売。
アメリカではWhite w/ orange & blue splatter、half orange half blueの2パターンがCounter Intuitiveから発売。
日本では独自のアナログレコード生産はありませんが、Inpartmaint Incから日本盤CDが発売されています。
レコードは日本からでも購入可能です。
Inpartmaintのオフィシャルストアではスペインからの4色を販売していましたが、既に売り切れ。
Montgrí、Big Scary Monsters、Counter Intutiveでは、在庫があればまだレコードを購入できます。
送料は高くつきますが、気に入った色が欲しいならば早めに入手することをオススメします。
通常のブラックヴァイナルも存在します。
黒いレコードの購入、DUPLOの試聴は以下のリンクからどうぞ。
https://yawners.bandcamp.com/album/duplo
まとめると、CD2種、レコード9種、合わせて11種類が発売されています。
CDならぜひinpartmainさんで出している日本盤を。
レコードは種類が豊富なので、好きな色で楽しんでみてください!
DUPLOについて
DUPLOは「二重」「二倍」という意味。
英語だとtwiceやtimesといった感じです。
inpartmaintのウェブサイトより、このアルバムに関しての説明がありましたので、引用します。
二重性がテーマになった今作は、20代の誰もが感じる”人生の並行する道のどちらを取るべきか考え、より良い選択をするために過去を振り返ろうとする”優柔不断な気持ちを歌った作品。それがコロナの中で感じた奇妙な感覚を母国語であるスペイン語と、第二の言語である英語の2ヶ国語で制作。
http://www.inpartmaint.com/site/34581/
やはり今作の1番のトピックは、スペイン語詩が増えたこと。
スペイン語が5曲、英語が4曲。6曲目の”Honey”はスペイン語と英語が半々です。
言語の面でも『DUPLO』という言葉がかかっています。
RIVERS CUOMO
このアルバムにはとても興味深いタイトルの曲があります。
“Rivers Cuomo”
もうそのまんま、リヴァース・クオモです。
YAWNERSを知っている人はほぼ100%、WEEZERのことも知っているはずですが、リヴァース・クオモはアメリカのバンド、WEEZERのギター・ヴォーカル・フロントマンです。
YAWNERSの曲には随所にWEEZERの影響が感じられます。
やはりというか、ElenaはWEEZERの大ファンで、タイトルそのまんまの曲を書きました。
Rivers Cuomoのミュージックビデオには、リヴァース本人がコメントを残しています。
これにはElenaも嬉しかったことでしょう。
ちなみにリヴァースは日本ともつながりが深いです。
妻は日本人。
ALLiSTER / MONOEYESのScott Murphyと共にScott & Rivers名義で日本語のアルバムも発表しています。
もちろんWEEZERは来日経験も多数で、日本でも根強い人気を誇っています。
ちなみに私は1stの青いジャケットの『WEEZER』(通称ブルーアルバム)と、『VAN WEEZER』が特に好きです。
Paranormal
「超常現象」ですね。
この曲ではCALA VENTOというアーティストとコラボしています。
CALA VENTOはJAPANDROIDSを彷彿させるギターとドラムのデュオです。
CALA VENTOはYAWNERSと同じくMontgríのレーベルメイト。
と言うか、Montgríを創設したのがこのCALA VENTOという二人組なのです。
新しいレーベルで所属アーティストはまだ少ないですが、彼らの他にもいいアーティストが揃っています。
Montgrí es un sello discográfico que surge de la vocación DIY de dos músicos [Cala Vento] y que se expande con la intención de huir de lo establecido y dar otra salida a propuestas que pongan el arte y la persona en el centro.
https://www.montgri.co/#about
上記の引用はMontgríのウェブサイトから、このレーベルについての説明です。
「MontgríはCALA VENTOのDIY精神から生まれた、既存のシステムからの脱却を図り、アートと人間そのものにフォーカスするという提案をしながら成長することを目的としたレコードレーベルです。」
という感じでしょうか。(合っているかどうかあやしい。)
気になる方はウェブサイトをチェック!
私はBIZNAGAというバンドが大好きです。
購入
YAWNERSの『DUPLO』、1stフルアルバムの『JUST CALM DOWN』は様々なウェブサイトから購入可能です。
CDは輸入盤、日本盤の両方がどこにでも在庫があるはずです。
レコードは数量限定でおそらく再生産もされないので、ご希望の方は早めに手に入れた方がいいと思います。
レコードはタワーレコードの一部店舗にも在庫があるかもしれないので、在庫検索をして直接お店に行ってみてください。
最後に
私がスペインにいた時に、YAWNERSのライブを見るチャンスがありました。
それを完全に見逃してしまい、ライブがあったのを翌日知りました。ショックがかなりデカかったです。
せっかく日本のレーベルと契約しているので、いつか日本でライブを見たいものです。
フジロックとかに来ないかな。(inpartmaintさんお願いします。)
2枚のアルバムを聴きながらその時を待ちたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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